辞める理由が見つからない最高の職場 – N.Kさん 1995年入職 –
精神科ならではの繊細な注意深さが求められる
当院の薬局では入院患者さん約160名と、隣接する介護老人保健施設「城山荘」の利用者さんの薬を調剤しています。また、薬剤師がそれぞれ担当する病棟をもち、患者さんへの服薬指導も毎週行っています。
精神科の患者さんは同じ病名でも症状が人によって異なり、それに応じた治療や薬が必要となります。また、副作用の出やすい薬が処方されることも多いため、患者さんの変化を注意深く観察しなければなりません。薬剤師として気を配るべきポイントは多いですが、その分、服薬指導の際には患者さんから頼られていると実感でき、その期待に応えたいという思いがモチベーションになっています。
他職種連携や認定資格取得の経験で学びが広がる
精神疾患の治療は薬だけではなく、いろいろな角度から回復の糸口を探っていくことになります。そのため、医師や看護師の他、多様な職種が連携して患者さんと関わり、カンファレンスでは多職種が集まって情報共有を行っています。患者さん本位の優しい診療という方向性を各職種のメンバーが共有しているので、スムーズに連携が取りやすいですね。
また、当院では精神科の認定薬剤師資格の取得が奨励されており、外部セミナーへの参加や資格試験の受験費用などのサポートが受けられます。他職種連携や資格取得によって、薬剤師として幅広い学びが得られる環境です。
休みのとりやすさや良好な人間関係が魅力
通常の薬剤師業務に加えて、当院では委員会活動に薬剤師も参加しています。栄養管理、感染対策、情報管理など、さまざまな委員会があり、その活動を通じて薬剤師の枠をこえた学び、経験が得られることに私自身、魅力を感じています。
現在は薬局長としてスタッフを管理する立場になりました。希望日に休みがとれるようにできる限り配慮しており、「困った時はお互い様」の精神で、薬局内でフォローし合っています。新卒で入職して30年近くこの病院を内側から見てきましたが、新卒、中途を問わず、新しく加わる仲間を迎え入れる壁のない人間関係があり、中途入職の方でもなじみやすい職場環境です。働きやすく、学ぶこともできる環境に満足しているので、やめる理由が見つからず、だからこそずっと働き続けられているのだと思います。