育児と仕事をうまく両立できる環境がある – G.Sさん 2019年入職 –
見学したどの病院よりも明るい雰囲気にひかれて入職
作業療法士をめざして大学に進学し、実習で精神科の病院に行ったことがターニングポイントになりました。患者さんが数週間で退院することが多い身体的なリハビリに比べて、精神症状のある方へのリハビリは時間をかけて行われるので、患者さん一人ひとりと密に関われます。それが自分には合っていて、精神科のある病院への入職を希望しました。
いくつかの病院を見学しましたが、同じ精神科でも病院内の雰囲気はかなり違いました。当院を見学した際の開放的で明るい空気感が印象的で、職員同士がわきあいあいと会話をしながら働いている光景にも魅力を感じて入職を決めました。
自由度の高さがやりがいや成長につながる
当院の作業療法士は、病棟、デイケア、外来(訪問看護への同行)に分かれており、私は2病棟(精神科地域包括ケア病棟)を担当しています。散歩やラジオ体操といった毎日の活動に加えて、嚥下訓練やカラオケ、散歩、園芸など、さまざまな活動プログラムを考え、患者さんが社会生活に復帰できるようにサポートするのが私たちの役割です。
当院では活動内容を企画して提案すると、基本的には採用してもらえます。外出活動についても、これまでに提案して上から却下されたことは、ほぼないですね。自分で活動プログラムを考えられる自由度の高さがあり、その活動によって患者さんが回復していく様子を間近で見られることがやりがいになっています。入院時とは別人のように元気になって退院されていく患者さんを見ると本当にうれしくなります。
時間をかけて患者さんと向き合い、回復を支える
入職前にイメージしていた通り、精神科病院である当院では患者さんと時間をかけて向き合うことができます。私がいるのは急性期の患者さん中心の病棟ですが、それでも1~3カ月程度入院される方が多く、一歩ずつ着実に回復していく様子を目にすることができます。
入職して3年ほど経った頃、糖尿病でインスリン注射をうち続けている患者さんの作業療法を担当しました。毎日のウォーキングを励ましながら継続し、最初は参加にムラがあった患者さんも、次第に習慣化し前向きに取り組めるようになりました。運動と薬、食事の相乗効果で数カ月後にはインスリンを注射しなくてもいい数値にまで良化。「あなたのおかげだよ」と言ってもらえたことが今でも心に残っています。
他職種との距離の近さや残業の少なさが魅力
職種や役職に関係なく、職員同士の距離が近いというのは当院の大きな特徴です。リハビリ科長、診療部長といった上の方とも話しやすく、医師が病棟に頻繁に来るので、患者さんのことを相談し、情報共有しやすい環境です。また、子育てと仕事を両立しやすい点にも助かっています。
私は入職後に産休、育休を取得しました。すぐ近くに、「じょんやま保育園」(企業主導型保育園)があるので、子どもが急に具合が悪くなった時でも安心ですし、残業はほぼありません。日勤の日であれば17時に仕事を終えて、子どもを迎えに行っています。有給休暇もとりやすく、みんなが積極的に使っているので、入職1年目から遠慮して申請しにくいことはありませんでした。