朝倉記念病院は昭和57年にオープンした精神科の病院です。開設以来、地域の方々をはじめ多くの人々に支えられ「患者様の主体性を大切にする病院づくり」を進めています。介護老人保健施設も併設しています。
院長ご挨拶
平成29年4月より院長を拝命しました早崎重雄です。
当院の勤務歴は長いのですが当院の院長といえば林道彦先生であり、院長と呼ばれると35年の歴史と責任の重さに背筋が伸びる思いがします。“朝倉記念病院”という名は林与吉郎先生の朝倉診療所における長年にわたる地域・保健・医療活動(病人を出さない村つくり)の足跡を活動理念とするうら梅の郷会の事業を記念してつけられています。
病院の土地には以前造り酒屋があり、精神科の病院の開設に対し、当初地元では反対の意見が多かったのですが「与吉郎先生が近くに来てくれるなら、何科でもいいじゃないか!」となり賛成多数になったと聞いています。
昭和57年開院当初、林道彦先生は「記念病院はどのような病院にしようか。田舎で交通の便が悪く、立地条件はあまりよくないが、静かでのんびりしているので生活するには悪くない。外来はあまり期待できそうにないので、慢性の分裂病の人が、のびのび療養できるような病院にしよう。職員が皆優しくて、食事も美味しくて、薬の量もなるべく少なくて、ゆっくりできれば自然と落ち着くのではないか。それと、内科部長(林与吉郎先生)の提案であったが、これからは老人痴呆が大問題になる。痴呆老人も受け入れられるようにしよう。」と考えておられました。
この目標・理念は今もまったく変化していません。幸い外来の患者数は増加していますが、与吉郎先生の予測通り認知症の患者さんの対応に日々追われています。また、統合失調症の方だけではなく、躁うつ病、うつ病という気分障害の方の入院も増加しました。この35年で副作用の少ない薬が数多く使用できるようになり薬剤の選択肢が増え、できるだけ少量の薬剤投与という開院当初の方針が当たり前となりました。
今後も“現場主義”(「患者さんをずっと診ていますと、問題点がどんどん出て来ますでしょう。それでその問題の解決法が見つかったらすぐに実践に移す、というやり方」与吉郎先生の言葉)を継続し、患者さん・患者さんの家族・地域・医療機関に開かれた病院でありたいと考えています。ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
医療法人社団うら梅の郷会
朝倉記念病院
院長 早崎 重雄
経営理念
理念
患者様本位の病院
基本方針
- 医療の公共性を尊重し、公的な運営に努めます。
- 患者様との信頼・協力関係に基づき、良質な医療の提供と患者様とその家族の方々に対して、最大限の協力サポートを行います。
- 研究部門を設置して、絶えず新しい医療を追求します。
- 地域医療に貢献します。また、精神科診療所との連携に努め、精神科医療の充実を図ります。
- 患者様の医療サービス向上のため、職員一人一人が働きやすい職場作りに努めます。
私たちは患者様の権利を尊重します
- 個人の尊厳を遵守した診療を受ける権利
- 平等で安全な最善の医療を受ける権利
- 情報を得る権利
- 治療方法などを自分の意思で選択する権利
- プライバシーが守られる権利
沿革
昭和57年5月17日 | 福岡県朝倉郡三輪町(現・筑前町)に朝倉記念病院開院 |
昭和59年5月 | 医療法人社団「うら梅の郷会」設立 |
昭和62年11月 | 福岡市天神に研究施設「福岡行動学研究所」開設 |
平成2年3月 | 介護老人保健施設「城山荘」開設 |
平成6年7月 | 朝倉記念病院デイケア開設 |
平成8年9月 | 福岡県甘木市(現・朝倉市)に介護老人保健施設「デイケアセンターうらうめ」開設 |
平成12年4月 | 居宅支援事業所 朝倉記念病院ケアプランサービス開設 |
平成19年5月 | 日本医療機能評価機構 病院機能評価認定 取得 |
平成21年7月 | 「もの忘れ外来」 開設 |
平成24年5月 | 日本医療機能評価機構 病院機能評価認定 更新 |
平成26年12月 | 福岡県認知症医療センターの指定を受ける |
平成28年4月 | 認知症初期集中支援チーム業務委託(筑前町・東峰村) |
平成29年4月 | 認知症初期集中 業務委託(朝倉市) |
平成29年5月 | 日本医療機能評価機構 病院機能評価認定 更新 |
平成29年7月 | 九州大学病院連携医療機関 登録 |
平成29年10月 | このはなクリニック 開院(事業継承) |
平成30年2月 | じょんやま保育園 開園(企業主導型保育事業) |
平成31年3月 | 介護老人保健施設「デイケアセンターうらうめ」閉所 |